人口が減るのに大丈夫?
まずはショッキングなグラフからご覧ください。
空家率は年々上昇を続け、平成20年には13.1%に達しています。
これは自己使用目的のものも、賃貸用のものも含めた数字です。(総務省統計局)

さらにショックなのは、賃貸用住宅(戸建・アパート・マンション)の空家率は 18%に達しているという事実です。
でも、ここで考えてほしいことがあります。
この数字には、昭和20年代に建った間貸しも、 30年代に建った風呂なし、共同炊事共同トイレのアパートも含まれているのです。
「ともかく住むところが欲しい!」というレベルの建物、というか小屋?
今ではとても通用しないアパートも含まれているということです。
原因はそれだけではありません。
マンションを建てるべきではないところ、つまり「田舎にもマンションがある」 という事実です。
そういえば、あなたも目撃したことがありますよね。
「私だったら絶対に住まない! こんな場所!」
なぜ、田んぼのまん中にマンションがあるのでし ょうか?
それはまさしく、「相続税対策マンション」です。
相続税対策を売りに、強烈に営業する会社があります。
○○パレス。△△建託などです。
確かに相続税対策にはなりますが、収入がないマンションはもちろん負債です。
このように、「別に空家でもいいよ」というマンションが空家率を押し上げます。
私の調べでは、真面目に建てられたマンション、つまり立地を間違え>ず、 入居者のことを考えて設計し、常に整備し、入居者募集に工夫しているマンションの 空家率は確実に10%未満です。
空家率5%というマンションも珍しくありません。
さて、つぎのグラフをご覧ください。
人口は減りつつあるのに、世帯数は逆に増えています。(総務省統計局)

つまり1世帯当たりの人数がどんどんへっているのです。
1人暮らか、2人暮らしの人が多い。
約60%の人が家を所有しています。
つぎに図4-2をご覧ください。(総務省統計局)

同じく持ち家率ですが、それを年齢別に示したものです。
30代に精力的に家を買っていることがわかります。
つまり賃貸マンションとは、
「30代前半までの人が、自分の将来を確定するまでの住まい」です。
では、「賃貸マンションは仮の住まいか?」でしょうか?
それは違います。 大学を出て10年以上住むわけですから、立派な住まいです。
そこんところ、きっちり理解しないと賃貸マンション経営は失敗します。
以前は、こんな考えが横行していました。
「所得が高い人が分譲マンションを買い、所得の少ない人が賃貸マンションに住む」
「だから賃貸マンションは安ものでいい。良いのをつくっても仕方がない」
こんな考えでいると、消費者に相手にしてもらえなくなります。
では、分譲マンションと同じものをつくれば良いのでしょうか?
いいえ、違います。
分譲マンションは基本的に一生、所有するものです。
ですから、将来起こりうるいろいろなことに対応できる間取りが要求されます。
子供のこと、親の介護の、老後のこと・・・つまり、つぶしがきくというか、 どうしても実用本位なものになってしまいます。
逆に賃貸マンションは、人生のシチュエーションごとに住み替えるものです。
社会人一年生で、お金がない時。
キャリアアップして、余裕ができてきた時。
彼女と一緒に住もうかと考えた時。
また、賃貸マンションに住む時期は「子供がいない」というのが特徴です。
親もまだまだ元気で現役ですから、どちらかというとお金は親から子へ流れます。
つまり、金銭的にも時間的にも余裕がある時期なのです。
ですから、「生活臭のしないスタイリッシュな生活」望まれます。
つまり、賃貸マンションは「お洒落に暮らすことができる貴重な10年間の住まい」 といえます。
そんな入居者の夢をかなえる空間をつくりましょう。
「一度は住んでみたかった!」
こう言わせることができたら成功です。
お話がながくなりましたので、ここで一度まとめてみましょう。
- 立地を間違えず、入居者のことを考え、常に整備し、入居者募集を工夫してい れば、
マンションの空家率は10%未満におさまる
賃貸マンションに住む人は所得が低いと思うのは大間違い! - 今後の賃貸マンションの位置づけは、「30代前半までの人が、自分の将来を 確定するまでの住まい」
- 30代前半は、お洒落に暮らすことができる貴重な10年間
- そんな夢をかなえる空間を創ろう!
- 「一度は住んでみたかった!」と言わせれば成功









