どんな人が、賃貸マンションに住むんだろう?

■■■ 実家が職場から遠い単身者 ・結婚がはっきり決まっていないカップル ■■■

結婚が決定していないカップルはまだ分譲マンションを買わない

これらの人は、まだ分譲マンションを買いません。

単身者はもちろん、結婚がはっきりきまるまでは生活設計が確定しないので、一生かけて返済する長い住宅ローンを組む気になれません。

それまでの間、彼らは賃貸マンションを選びます。








■■■ 家を買う力はあるが、転勤があるので家を買うわけにいかない人 ■■■

大企業にお勤めの方は、年収は多いですが転勤があるのが辛いところ。
40代も後半になってやっと勤務地が落ち着くというケースも珍しくありません。

転勤のある人は所得が高くても家を変えない

過去に何回か賃貸マンションに住んだ経験があって、賃貸マンション選びになれています。賃貸マンションのソムリエといったところです。

ですから、目にかなったものでないと入居してくれません。

そのかわり、魅力を感じてくれれば予算をオーバーしても入居してくれます。

彼らははっきりした価値観と生き方をもっているのです。
気に入らないものは安くても買わない。気に入ったら多少高くても買う。





■■■ リストラされる可能性があるのに、住宅ローンを組むわけにいかない人 ■■■


ロストジェネレーション(1970年以降生まれの方)は、大家さんであるあなたと大いに違った感覚をもっています。
昭和の良き時代を知っている人のように楽観的になれないのです。

なぜなら、社会人になってから今まで、「だんだん良くなってきたね」という経験をしたことがないからです。

ですから、「なんとかなるさ!」とは思えないようです。

公務員さんは安心ですし、大企業へお勤めの方はリストラにあっても水準を下げればまだ勤め先が見つかりますが、これらの方は日本人全体の十数パーセントしかいません。
残り80数パーセントの方は不安を感じているわけです。

そのてん賃貸なら、その時代に応じて身の丈に合ったお部屋に移り住むことができるという安心感があります。





■■■ いずれは親の家を二世帯住宅に建て替えたいが、今はまだ自由でいたい人 ■■■

親の家を二世帯住宅に建て替える

比較的、交通の便が良いところに実家がある場合、いずれは親の家を二世帯住宅に建て替えようと思っているカップルは多いようです。
親はすでに住宅ローンを終えていますし、退職金をもらっているかも知れません。

なんたって、土地を買う必要がないので大助かりです。

親に自己資金としていくらか払ってもらって、ローンは若いカップルが払うというケースが多いようです。なかなか堅実ですね。
子供ができたらお爺ちゃんとお婆ちゃんが見てくれるので、二人ともフルタイムで働けるというメリットもついてきます。

でも、良いことばかりではありません。いくらプライバシーを考えて設計にしても、ちょっとは気を遣う場面もでてくるでしょう。
ですから若いうち数年間は、二人だけの生活を目いっぱい楽しめる賃貸マンションを選ぶことになります。


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このように、いろいろな理由で賃貸マンションを利用する人がいるわけです。

ここで気付いてもらいたいのは、賃貸マンションに住む理由が昔とはぜんぜん違ってきていることです。
昔は、「家を買いたいが買う力がない」というのが賃貸マンションに住む理由でした。

その後、「賃貸派」vs「持家派」という時代もありました。

それは、「ずっと家賃を払い続けるのか、ローンを組んで購入するのかどっちが得か?」
という議論でした。まだ、土地神話(土地は値上がりしつづける)が、生きている時代のお話です。

要するに昔は、「賃貸マンションに住む人は所得の低い人か、計画性のない人」だったのです。

ところが近年になって、賃貸マンションに住む人の層は様変わりして、つぎのようになりました。





どんな人が賃貸マンションに住むのか?

     1と2 : 30代前半までの若い世代

     3   : 転勤がある人(むしろ所得は多い)

     4   : 堅実な方

     5   : 計画性のある方

ですから入居者を甘く見てはいけません。入居者は賃貸マンションのソムリエです。入居者の目にかなうものを創りましょう。

賃貸マンションは数だけを数えれば供給過剰ですが、「はたして、入居者の目にかなうマンションが何件あるのか?」というと、
「ほとんど無い」というのが現実なのです。

ぜひ一度、借りる身になってマンション探しをしてみてください。

借りる立場になって既存のマンションを見て回れば、「貸し手市場の時代につくられた、入居者を低く見た物件がいかに多いか」お気づきになると思います。

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