ずっと、利益を持続させるには

前の項で、「資産を減らさずに次の世代に残すには」というお話をしましたが、
ここではその3つ目の項目、「収益をあげることにより、財産を守ること」に焦点をあててお話しさせてください。

といいますのは、「賃貸マンションを新築したころは良かったけど、だんだん古くなってきて、利益が出なくなった」
というお話をよく聞くからです。

これでは意味がありませんね。

賃貸マンションは一時的に大きな利益を出すよりも、長年にわたってずっと一定の利益が続くことが大切なのです。
その為にはどんなマンションを創れば良いでしょう?

結論から言いますと、家賃競争に巻き込まれないマンションを創ることです。

新築のころは良かったけど、築十数年で入居率が落ちて、それを食い止めるため家賃を下げざるをえなくなった・・・その原因はなんでしょう?

実は、原因はたった2つなのです。

 

まず1つめ。

どこにでもある、同じようなマンションばかりつくるからです。
同じようなものだったら、もちろん新しい方が良いに決まってますよね。

ケイタイ電話でも家電でも大量生産されるものは、新機種がでると旧機種は安くするしかありません。それどころか新機種でもお店によって値段やサービスが微妙に違って、つねに値段競争にさらされます。

そのワケは簡単。どこでも同じものが買えるからです。

どこでも同じものが買えると値段競争になる

つまり、値段競争を回避するには、どこにでもあるようなマンションをつくらなければ良いわけです。どうです、簡単でしょ!

でも頭の回転の速いあなたなら、ここでちょっと疑問が出てきたんじゃないでしょうか?
他と違うということは・・・個性があるということ。

個性があるということは・・・それを「好き!」という人と「嫌い!」という人がいるということ。嫌われたらどうしよう!?

 

それで良いのです。だってそうでしょう? あなたは好きでも嫌いでもない「無難な人」と結婚しますか?
「少しは欠点もあるけど、ここがたまらなく好き!」という相手でないと結婚しないでしょう。

供給過多な場合、とくに問題ないけど特徴もないという「無難」は無難でないのです。



では、2つめ。

個性的なマンションができたとしても、年月がたつとだんだん古びてきますが、その点どうすれば克服できるのでしょうか?

「古びてくる」とひとことで言いますガ、実は2通りあるのです。
歳月を重ねて趣が出てくる方向と、単に老いぼれていく方向。

えっ!? 「歳月を重ねて趣が出てくる・・・」 具体的には?

はい、それがヴィンテージです。
いちばん身近なのが、ジーンズです。

まっさらなのに年季が入っているような加工がしてありますね。

 

もちろん、建築にもヴィンテージ加工はできますが、わざわざしなくても歳月を重ねて手入れしていくと趣が出てくる造り方があるのです。

ひとつ例をあげましょう。
今までのマンションの壁や天井の仕上げは何でしょう?

ほぼ100%ビニルクロスです。

ビニルクロスが古くなったらどうしますか?  貼り替えますよね。
つまり、古いのをはがして、新しいのを貼るわけです。

ところが、ペンキ塗りの場合はどうでしょう? (もちろん有害物質を含まないペンキ)

塗り替えといいますが、正確には塗り重ねなんです。
塗り重ねることによって趣が出てくるのです。

 

では床はどうでしょうか?

今までのマンションは、作り物のフローリングです。
台所の皮むき器でむいたほど薄い合板の表面を、強化するために硬質フィルムが貼ってあります。

強いが趣が無いフロア

まあ、木目模様の上に透明のしたじきを敷いているようなものです。

確かに傷はつきにくいですが、年月がたつとだんだん白けてきます。
そもそも最初から風合いというものがありません。
どの板も全部同じ色柄で、正直言って気持ち悪いです。

 

では、無垢の木(木材をそのまま)を使うとどうなるでしょう。

自然の木ですから、色も柄も不揃いです。
温度や湿度の変化によって、木が伸び縮みします。

板と板のあいだに隙間も出ます。
傷がつくこともあります。

年季が入ると、人がよく歩くところはつやが出てきます。

使い込むほどに味の出る無垢板

でも、それって、悪いことですか?

ジーンズのヴィンテージと同じじゃないでしょうか。
古くなるほどに味が出る。これならなにも、家賃を下げる必要はないですよね。

しかも!!

ペンキ塗りの壁や、ムク板の床にしておくと、貼り替えの費用がかかりません。
上から塗り重ねるだけです。

素人でもできます。あなたがリタイヤされたらぜひ、ご自分で塗り重ねてください。

下手でいいんです。それが味になります。

そして、あなたの建物がとても可愛く、愛着のあるものに育っていくのです。

 

ペンキ塗りの壁 元の色 ペンキ塗り 塗り重ねた色

最後になりましたが・・・

もしかしてあなたは、根本的な疑問をお持ちではないでしょうか?

「理屈はわかるけど、実際に古くなって家賃が下がらないマンションってあるの?」

はい、ございます。

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